どうも是 款也(@コレシルナリ)です。
優しい人がタイプという女子の言葉にはいろんな前提条件の上でという意味が込められていることに最近気づいた僕です。
優しいだけでモテるなら苦労しませんよね・・・
「好きなタイプは優しい人」
女性のこの言葉は、あらゆる条件をクリアした何人かの男の中で選ぶなら、自信家で自分勝手で傲慢で女性を見下したような態度の男より優しい人のほうがいい。
それぐらいの気持ちで聞いておくべき言葉です。
それができないならどんな人がタイプなの?と聞いてはいけません。
よく肝に銘じておきましょう。
でもこんなデートに連れて行ってくれる人は好かれるんじゃないでしょうか?
今日も冬の幻想的な世界にお連れしましょう。
会津雪見ろうそくは、雪と灯りの幻想世界!文化財の宿に泊まる魅惑の冬温泉デート!
今回の温泉デートは旅館の行っているイベントにスポットを当ててみました。
会津にある東山温泉は、渓谷に囲まれた場所にあり、山間の豊かな自然と四季の移ろいを五感で楽しむことができ、多くの観光客が訪れる人気の温泉地です。
会津の雪見ろうそくは温泉旅館の向瀧の中庭をともす雪灯篭の灯り
湯川新水路の橋の袂に、一軒の古い温泉宿向瀧があります。
明治から大正時代にかけ増改築を繰り返してできた趣のあるこの建物は、国の文化財にも登録されていて、経年劣化にすら格式と趣が感じられる美しさがあります。
1年を通し四季を楽しむことのできるこの地では、春夏秋冬の山間の自然の美しさの毎日の違った顔を飽きずに眺めることができます。
ただ過ぎ行く時を楽しむ。そんな贅沢な過ごし方ができる宿はそう多くありません。
木造家屋の古さは趣と風情に変わり、静かに息づいているような不思議な雰囲気があります。
隅々まで清掃が行き届いた廊下は、柔らかな照明の光を反射するほどに磨かれていて、懐に抱かれたようなぬくもりを感じることができます。
中庭の美しさはまた格別で、建物に合わせた日本庭園は、手入れの行き届いた四季の花や木々が植えられており、その息づく姿を間近で見ることができるように散策が許されています。
もっとも冬の間は立ち入ることができないほどの積雪がありますので、冬の間は雪灯篭の蝋燭の揺らめく灯りが照らす庭の美しさを、館内の至る所から楽しめます。
傾斜に沿って増築された建物は奥へ行くほど高さが増し、中庭を上から眺めることができますので、視点を変えて景観を楽しむことができるのもまた魅力の一つです。
花や緑の生命力にあふれた鮮やかな色彩の庭は、厳しい冬の訪れと共に色あせて、木々たちは春の訪れをじっと息を殺しただ待つのです。
ある冬の日、色を無くした枯れ木の庭に空から雪が降りてきます。
微かに空気を震わせて小さな綿雪が風に乗って庭に訪れると、数日の間に石灯籠や松の木も雪化粧が施され、すっかり冬の美しい装いに変わっています。
2001年の12月から始められた雪見ろうそくは、今ではすっかり冬の風物詩となり、向瀧の建物の趣と庭の美しさをより際立たせて、訪れる人の癒しとくつろぎと感動を忘れられないものにしてくれます。
竹筒から漏れる?燭の光が北風になびくと、柔らかな光に揺らめく影が雪の上に描かれ、厳しい冬の寒さの中にぬくもりを感じる夜の幻想風景に迷い込んでしまいそうです。
東山温泉の源泉掛け流しを堪能する
向瀧の温泉はすべて内湯となっています。
全部で5つの風呂があり、瓢と鈴と蔦は小さな3つの貸し切り風呂で、さるの湯ときつねの湯は大浴場です。全て源泉掛け流しの温泉で、レトロな雰囲気が楽しめる趣のある浴場になっています。
さるの湯
大理石で造られた湯船に贅沢さを感じます。一番奥にあるお風呂で、お湯の温度は42℃~43℃程とやや熱めです。
シャワー設備があるのはこのお風呂だけとなりますので、体や頭を洗ったりする目的での入浴ならこちらを利用するのが良いでしょう。
バスタオルは各風呂の脱衣所に用意されていますので持参する必要はありません、お好きなように何枚でもお使い頂けます。
出典:http://www.mukaitaki.com/
きつねの湯
以前はお湯の温度が最も熱かったのですが、今では一番温めの40℃~42℃と冬場ゆっくり浸かるにはちょうどいい温度になっています。
タイル張りの浴室は古い銭湯のようで懐かしさを感じます。
湯出口には芒硝泉特有の析出物である結晶が多量に付着していて、温泉の効能を物語っているかのよう。
貸し切り風呂
瓢・鈴・蔦は同様の造りで湯船が小さいので、2人で浸かるにはちょうど良いサイズです。
どの貸し切り風呂も無料で利用できるのが嬉しいですね。ゆっくりと二人の時間をお過ごし下さい。
登録文化財第一号の客室でくつろぎのひと時
入母屋風の玄関から廊下へ進むと、美しい雪化粧した中庭を眺めることができ、客室までの移動の時間はまさに眼福の極み。
客室のすべてが文化財として登録されていますので、意識すると緊張してしまいますが、木々のぬくもりや心遣いが感じられゆっくりとくつろげる部屋になっています。
特別室の離れの間は浴室付きの広々としたお部屋で、その昔、宮内庁指定棟として現在使われていたものですが、現在は特別室として利用されています。
特別室以外にも浴室付きのお部屋がいくつかあり、広縁にはトイレも備え付けられていて、ウォシュレットも完備と近代的な洋式トイレになっています。
中庭を望むのにおすすめの客室はなでしこの間です。
もともと部屋ではなく展望台のような場所でしたが、あまりにも眺めが良かったからとの理由から、先代の手によって昭和10年に客室へと造り替えられました。8畳一間と小さなお部屋ですが、中庭の自然に囲まれたような眺望は最高です。
郷土料理の深い味わいが体に染み込んでいくよう
趣や風情は建物や庭園だけではありません。
ここ向瀧では昔ながらの鯉料理を延々脈々と作り続けてきました。
出典:http://4travel.jp/dm_hotel_each_pict-10062071.html
江戸時代の天明の大飢饉は3年もの間、民衆を苦しめてきました。
その最中に会津藩では飢饉からの回復のために、当時の家老である田中玄宰が全国に先駆けて、鯉の養殖へと乗り出し技術を確立させました。
会津藩によって確立された鯉の養殖技術は、その後米沢藩を経て海のない信州地方へと広まっていったそうです。
もともと鯉は非常に栄養価に優れた食材で、その身に含まれるアミノ酸はなんと21種類にも及び、人間が必要とする必須アミノ酸9種類のうちの8種類を摂取できるという食材なのです。
さらに鯉にはコラーゲンを多く含むという点で、細胞の保湿性を高めることが期待できますので、鯉料理を食べることで美肌になれるかもしれません。
もちろん鯉だけではなく、山国らしい会津ならではのこづゆにニシンの山椒漬けやごんぼ汁、会津地鶏のあぶり汁など郷土料理も存分に楽しめる会席料理を食することができます。
会津に来たら泊まりたいと誰もに思わせる向瀧は、古式ゆかしき伝統の温泉旅館ならではの、格式ある建築造形の美に、手入れの行き届いた庭園、湯質の良い温泉にもてなしの心、その全てがあり心に響く最高のお宿です。
「温泉旅館格付ガイド」では、15,500軒の中の厳選374軒に選ばれ25満点中23点の評価です。
様々な宿泊プランで自由に楽しめる宿泊スタイル
5つのタイプの客室と食事内容から選べるプランに分かれていて、最もリーズナブルなのはおひとり様16,000円(税別)からとなっています。
個人的には景観を十分に楽しめる標準プランの19,000円(税別)がおススメです。
予約を入れるなら下記公式サイトからが最もお得です。
http://www.mukaitaki.com/reservation/
会津東山温泉 向瀧へのアクセス
車でのアクセス
東京から 300㎞ 3時間48分 7,490円 + ガソリン代(22L分)
電車でのアクセス
東京駅から新幹線+バス 2時間52分 9,310円/人
施設名 会津東山温泉 向瀧
住所 〒965-0814 福島県会津若松市東山町大字湯本川向200
電話番号 0242-27-7501
日帰り入浴 不可
お風呂 男女別内湯・貸切風呂
訪問日時 2015年2月15日
ph 7.7
お湯の色 無色透明
泉質 ナトリウム・カルシュウムー硫酸塩・塩化物泉
会津 雪見ろうそくデートのまとめ
イベントと呼ぶには規模が小さいですが、雪見ろうそくは大変人気があります。
伝統や格式と呼ばれるようになってしまったのが寂しくもありますが、古き良き日本の旅が感じられる贅沢を味わうならもってこいの温泉宿です。
一度は泊まってみたい宿の、人生で一度は見てみたい景色を眺めるこの時期にしかできない温泉デート、ぜひ楽しんで来て下さい。
僕の分まで