どうも是 款也(@コレシルナリ)です。
今日は番外編です。
以前
でご紹介した増上寺ですが、実際に行ってきました。
というのも、今年の12/25まで増上寺で宮川香山展が開催されているんです!
明治期に活躍した素晴らしい技術を持った陶芸家ですが、あまり知名度は高くないかもしれません。
というのも香山の作品は殖産興業の為の物で、ほとんどが海外に輸出されているからです。
しかし今年は宮川香山没後100年!
明治期の陶芸の研究家が海外から買い戻した素晴らしい作品の数々が、全国各地の展示会で公開されています。
増上寺の展示会もそのうちの一つです。
というわけで今回は増上寺の宮川香山展をご紹介します。
宮川香山展で増上寺へ!ランチは芝公園のル・パン・コティディアン!
大きな声では言えませんが、今日は出張で大田区まで来たので、ちょっと足を延ばさせて頂きました。
今日は10月とは思えない陽気で、おでかけには最高の日でした。
芝公園ではリア充カップルが何組か楽しそうに戯れていましたよ。
増上寺の三解脱門と大殿
増上寺は初めて訪れましたが、想像以上に良いお寺でした。
東京タワーをバックに悠然とそびえる山門と本堂は、荘厳で重厚感があり、とにかく規模が大きくスケールに圧倒されました。
国の重要文化財である「三解脱門」は元和8年に建立されたそうです。
とにかく境内が広くて迷ってしまうほどです。
まずは本堂へ。
こちらの建物は戦災で焼失したために昭和49年に再建されたものです。
ご本尊の木造阿弥陀如来坐像は室町時代の作という事ですが、その姿には歴史を感じるだけでなく、人々の厚い信仰が魂となって宿っているかのようでした。
お参りを済ませ、交通安全のお守りと風呂敷をお土産に買いました。
増上寺宝物展示室にて宮川香山展を見る
そして今回の目的の香山展の会場である増上寺宝物展示室へ
ロイヤルコレクションの台徳院殿霊廟の模型も展示されています。
残念ながら撮影は禁止されていますので、画像は借り物です。
それにしても素晴らしい。実物の美しさは想像以上でした。
お目当ての「鷹ガ巣細工花瓶 一対」は花瓶が少し歪んでいるのがまたいいですね。
もしかしたら細工の重さを考慮して重量バランスを釣り合うようにしてあるのかもしれませんね。裏側は絵付けと葉の細工が少々装飾されているのみでしたが、花瓶の作りの粗さが初期作品の勢いを感じます。
鷹の躍動感は見事に表現されていますね。
香山は精緻な細工に拘るあまり、実際に鷹や熊を飼っていたというから、作品にかける情熱がこれだけの傑作を生み出すのもうなずけます。
19歳で名を継いだ香山は、幼い頃からその才能を存分に発揮しましたが、作品の素晴らしさはセンスだけで作られたものではありませんでした。
実物を見てよくそれがわかりました。
香山は才能や技術に慢心することなく、たゆまぬ努力と探求心で次々と傑作を世に送り出してきました。
眞葛焼の特徴とも言える高浮彫を生み出した後も、けして技術を磨くことや研究を怠らず、理想の作品を追い求めてきました。
75歳で生涯を終えるまで、その探究心は衰えることはなかったそうです。
最晩年の作品「真葛焼宮川香山眞葛焼蟹渡り蟹」は初期の眞葛焼に見られる「躍動感溢れる精緻な細工」と生涯を掛けて作り上げた「柚下彩」の両方が見事に調和する素晴らしい作品でした。
出典:http://www.tokyoartbeat.com/
照明の光がしみ込んだ水たまりのように、ぬるりとした柔らかい光沢を放つ柚下彩は、しっとりとした肉厚で重厚な質感が妖艶な美しさです。
瓶をのぞき込む蟹も、色や形はとても作り物とは思えないほど精巧ですが、蝋で固められた様に美しい光沢の柚下彩を纏っています。
内部の藍と群青を混ぜたような趣のある色もより美しさを際立たせています。
まさに魅了されてしまいました。
久しく芸術に触れていませんでしたが、やはり美術品としても歴史的遺産としても評価されるものは素晴らしい出来栄えで、傑作の数々、眼福にあずかりました。
皆さんもぜひご覧になってみてはいかがでしょう?
ランチはル・パン・コティディアンにて
すぐ隣の芝公園?のル・パン・コティディアンでランチを食べることにしました。
ベルギー発祥のベーカリーレストランらしく、店内はまーオシャレ!
とりあえずランチしていこうと案内を待つが誰も何も言ってこない。勝手に入っていいのか戸惑どっていたが、目が合ってもスタッフ皆挨拶も無いね。お客に見えないのかな?
とりあえずこちらから声を掛けると案内してもらえた。
店内はテーブルの配置が微妙。というか大雑把というか、隣とのスペースがあんまり空いてないので窮屈。なによりテーブルが小さい!A4のラップトップ2台分程度。
インテリアとか内装はセンスも良く、ガーデンに囲まれて景観も良いんだけど、ちと残念ですね。
店員は半数が外国の方のようで日本語はとってもお上手なんだけど、ニュアンスが若干違うのでメニューの説明が聞き取りにくくてよくわからなかった。
なんにせよ注文しないと始まらない。適当に2,149円のブランチセットをチョイス。説明もちゃんと書いてあるんだけど、どんなものが出てくるのかさっぱりわからん。
周りを見る限りオシャレなプレートランチのようです。
しばらくしてオレンジジュースとコーヒーが運ばれてきたがちょっと驚いた。
コーヒーはカップじゃなくボウルで飲むスタイルらしい。手が小さく乾燥肌なので片手で持てなかった。ちょうどCD位の大きさでした。
女の子は両手を添えて飲むしかないだろう。抹茶を飲むようにね。それはそれでかわいいから良し!
そうこうしてたらブランチセットが来ましたよー。女子が喜びそうなフォトジェニックな奴が現れましたw
まー食べにくそうなこと。
サラダというか葉っぱが乗ってるよ。ドレッシングとかも無し。
パンと一緒に食べるから良いのかな?
パンはベーカリーレストランだけあって美味しいしボリュームがすごい。
母体が海外企業だけあってハードブレッドですね。かなり固めで酸味もある本格的なパンです。
半熟卵にカマンベールチーズとくるみ、それにハム。後はヨーグルトにたっぷりのシードとシリアルにベリーが乗っかったデザートが付いてますね。
たまにはこういうランチもいいかもですね。
でもホント食べにくいからデートでは行きたくないなー。
女の子同士で行くには最適かもしれませんが。
宮川香山展のまとめ
展示物はどれも素晴らしく目の保養になりました。仕事のついでにちょっと寄っただけでしたが、十二分に堪能できました。
除夜の鐘で使われる鐘楼も存在感があっていい感じでしたよ。
たまにはのんびり芸術に触れるのも良いですね。